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オレがまだ見ぬ悪漢に闘志を燃やしていると、エトックがついて来ているのに気が付いた。 「さっきの宿屋まで案内します」 「大丈夫さ。一本道だったから……」 「送ります」 あれ、綺麗なお姉さんが気になるのかな? オレがあらぬ妄想を抱いていると、エトックは思い切ったように言った。 「あの……僕、見たんです」 どうやら違うみたい。
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