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皆が驚くなか
ストレートをうった張本人までもが驚いていた…かと思えれば急に振り返り【神】を見て喜び始めた
「神さん!!見てました?!サンドバックがドーンッて!!」
恋は喜び手を上に振り上げた…すると恋の拳から赤い血のようなものが神の顔にかかる
「お前!!手を見せろ!!」
神が恋の手をとり拳を見ると拳がずる剥けていたのだ
「ちょっとこい」
神は恋をジムの奥へと連れて行き
拳に包帯を巻き付け地をとめた
「あはは…ボクシングって…痛いんですね」
「あぁ…ボクシングは常に危険と隣り合わせだ…だからあまりボクシングを誰かにやらせたいとは思わない…けど…たった今…やらせたい奴が出来た」
恋は不思議そうに首を傾げる
それにたいして神は笑いながら
「お前だよ…」
「あぁ…俺ですか……て……えぇぇ!!!!」
「リアクションでかすぎだ…そうだ…まだ名前聞いてなかったな」
恋は先ほどの驚きを直し
「えと…名前は【宮東 恋】って言います…でも何で俺なんかにボクシングを」
神は嬉しそうな顔をして恋の手を掴み
恋に拳のずる剥けた部分を見せて
「この傷はな…ハードパンチャー…いわゆる力強く重いパンチを放つボクサー特有の傷なんだ」
「つまり?」
「…恋…お前にはボクサーの才能がある…だからボクシングをやらせたい…やらないか?…否…ボクシングをやれ!!」
恋はその言葉に戸惑う『俺がボクシングなんて出来るのか…でも神さんは才能があるって』と自分の頭の中で考えていた
「迷うな!恋!…」
「はぃ!!やります!!やらせて下さい!!」
恋がそう言うととても神は喜び…笑顔になっていた
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