支配と信頼のお話『証明者クシロ編』

23/24
264人が本棚に入れています
本棚に追加
/1058ページ
それは救いの言葉でした。 立場は完全に逆転。 エイロ、ラウブンは新しい指導者の足元に平伏します。 「ちくしょ。俺様を悪者に仕立てやがって。」 その光景の陰でガランスが愚痴をこぼしました。 手元には紙切れが握られています。 中には命令文が二言。 -二大国連合軍、仲間外れにすること!裏切ったら罰ゲーム、な☆- それはクシロがあらかじめガランスの帰り道に仕込んでおいた置き手紙でした。 (一つでは不安だったのであちこちに数十通仕込んだのはここだけの話。ガランスはそれを見つけるたびにイライラしていたとか。)
/1058ページ

最初のコメントを投稿しよう!