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「だって、ティアの事大好きだから。たくさん触りたくなるよ」 「好きなら自制してください。私は人の皮を被ったオオカミと同居するつもりはありませんからね」 「難しいなぁ」  クスクス笑うホロウにティアは眉をひそめるが、そのわりに表情は柔らかかった。  と、道の脇を見て絡めていた指をほどく。くるりと宙で手を回すと、傘のような形の武器がティアの手に収まった。
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