6/12
前へ
/32ページ
次へ
 ティアが数歩進み、傘に魔力をまとわせて切りつけるだけで、不格好なネズミのようなそれは消えた。バトンのように機械を回し消すと、ティアはホロウの隣に戻る。 「最近多いですね」 「また夜が始まったからじゃないかな」  先程のような奇形が現れるのは今に始まった事ではない。しかし最近、発生頻度が右肩上がりに増えてきていた。 「まだ弱いからいいですけど、強いのが現れたら大変ですね」 「そうだね」
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加