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 ホロウはティアの手を取り、にっこりと笑った。 「でもそんな事になってもティアが守ってくれるから安心だね」 「……ちょっとは男らしいところ見せてください」  顔をしかめてそう言えば、ホロウは「難しいなぁ」と笑った。 ----------  肉の焦げる臭いに眉をひそめ、余った袖を鼻の辺りに押し付けて、ボーイッシュな装いの少女は階段を上る。五階まで上がると行き止まりとなった。
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