17歳、冬。後編

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「もうみんな寝てるから…」 そう言って、 絵美里の部屋まで上がった。 そうか。 腕時計をいまさら見て気づいたけど、 もうとっくに日付も変わってる。 時間、全然気にしてなかった。 「ごめん、絵美里。こんな時間に」 「べつに。あたし起きてたし」 いや、 ちがう。 本当に謝らなきゃいけないのは 時間のことじゃない。 …約束、すっぽかしたこと。 俺から誘ったのに… 健にぃの言葉に動揺して しかもさっきまで翔子と会ってたし。 なんて言おう。
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