17歳、冬。後編

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「ちゃんとあたしだけ好きでいてくれるなら…」 「? うん」 下を向いたまま、 俺の上着をぎゅっと強く握った。 「いまキスして」 「え」 顔を上げた絵美里は、 もう全然泣いてなくて だけど 顔は真っ赤だった。 俺と目が合って、 照れてるのかすぐ逸らした。 やばい かわいすぎる。 俺はすぐに絵美里にキスした。 かわいくて仕方ない。 唇、頬、おでこ、 いろんなところにキスを落とした。 「れ、怜…くすぐったい」 「絵美里超かわいい」 そう言って また強く抱きしめた。
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