第1章:幼少期

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「絵美里、目ぇ覚めた?」 「…けんにぃ」 気づくともう夜だった。 あたしは、 けんにぃにおぶられて帰路の途中のようだった。 「…けんにぃ」 「ん?なに、絵美里」 「れいは?」 「ああ、怜ならもう帰ったよ。絵美里が寝ちゃうからバイバイ言えなかったな」 「……そう…なんだ」 あたしは、 あからさまにガッカリした。 「そんなにガッカリするな。怜とはいつでも会えるだろ?」 「…うん」 そして けんにぃはあたしを家まで送ってくれた。
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