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ある日、投書箱に一通の手紙が入っていた。
普通なら匿名であるはずの投書にはクラスと名前がちゃんと書かれていて。
「助けてください」
その言葉と共に。
放課後に集まったメンバーに圧倒されるように男子生徒は固まっていた。ニコニコと笑うも人が良さそうには見えない大洋君に仏頂面の新見さんに、しかめっ面で依頼者を見る藤森さん。
それに男子には興味ないと景色を眺める黒崎さん…―
そりゃ委縮しちゃうよねぇと自分が初めてここに来た時の事を思い出して笑った。
「んで?助けてって何があったんだ?」
静まる雰囲気の中で生徒会長がいきなり聞いた。
「えと…あの…」
「生徒会長!」
「あぁ?なんだよ?」
小さく首を振って見せても鈍い生徒会長は目を丸くするだけ。
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