奇妙な僕らの生徒会-続-

†シミ†

「おい、南」

「……？何でしょう？」

「お前その卒業アルバムこいつん家に行ってもらって来い」

パチクリと目を見開いて、何であたしが？と訴えても分かっているはずの藤森さんは行けと言った。

「……わかりました」

別に用事もないし、暇してるけれど赤いシミが呪いとかを示唆していたら…―

「これです」

不安ながらも依頼者の家でアルバムを手渡された瞬間は躊躇ったけど受けとるしかない。
ずっしりとかかる重みに苦笑いを見せた。

「ちょっとだけ見てもいいかな？」

疑ってるわけじゃないんだけど、確認せずに持って帰ったら先輩に怒鳴られる可能性大。

「いいですけど…」

片手で支えながら開いたアルバムは見た感じ、どこにでもある思い出が詰まった分厚い本にしか見えない。