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微笑む幼い生徒達の笑顔につられるように小さく笑ってしまう。しかし、あるページで手が止まった。
それは笑顔の並ぶ写真には不釣り合いな不気味な赤いシミ。
「気持ち悪い…」
思わず口から出てしまった。ただ、気持ち悪い、それしか思い浮かばない。
ハッと我に返り、慌てて謝ると彼は眉をしかめたものの僅かな相槌を打った。
「ここだけなんですよね…どうしてなんだろう」
「シミなのかな…」
せっかくの卒業アルバムなのに…と悲しげに呟いた。
「全部で7人です…隣の幼馴染みの顔にはないんですよ、このシミ。ほら、これが幼馴染みです」
確かに指を指された人物にシミはない。何らかの共通点が彼らにはあると言う事なんだろう…―
「とりあえず、お借りします」
パタンッと勢いよく閉じると学校へ急いだ。
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