PROLOGUE.

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今日も平凡な1日だった。 科学が栄えた、この世界。 自宅マンションの階段を上る少女、中川 鍵(ナカガワ キィ)。 彼女は、この科学世界でも超普通クラスの学力をもつ超凡人である。 「────ふぅ。」 そんな超凡人の鍵は、白い息を吐きながら自宅マンションの階段を上りきり玄関の扉を開けた。 鍵の部屋には、ファッション誌や倒れた少年、そして高校の教科書が床や机に無造作に置かれている。 ────少年? 彼女の思考回路は、一瞬にしてフリーズした。 束の間の沈黙。 そして──── 「キャ────!?」 見ず知らずの少年が倒れている自室に、鍵の悲鳴が響いた。
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