プロローグ

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                      どうもどうも皆様お初にお目にかかりますわたくしはしがない只の野良猫でありましてこの全身を被う黒いぼさぼさの毛のお蔭でいつも人間様達に口汚く罵られ石を投げつけられている所存でありますがまぁ悪魔だとか死神だとか申されましても生まれてこのかた神様にさえ会ったことがないというのに見たこともないものの使いだと畏れられましても実際のところお門違いというやつなのですが。
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