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「ア、アスさんも幻獣種なんですか…?」
ウルは、丸い目を更に丸くしている。
改めて見ると、キマイラなんて大それた幻獣種とは思えない。まるで小動物だな。
「そうだよ。」
「じゃ、じゃあ、幻獣の楽園って知ってますか!?」
ズイッとウルの顔が近くなる。
正直に言おう。
俺はヘビ蔵とは違って、決してロリコンではない。
断じてロリコンではない。
大事な事なので更に言おう。
俺はロリコンではない。
だがしかし
可愛い。
つい、ぎゅうっとしたくなるマスコット的な可愛さだ。
詰め寄って来たウルの、期待の眼差しに答えられないのが悲しくはあるが。
"幻獣の楽園"その言葉自体は、今まで出会った幻獣種の奴らからも聞いた事はあるが、それは揃って『知っているか?』とゆう疑問系ばかりで、知っているとゆう奴を見た事もなければ、聞いた事もない。
存在すら怪しい。
幻獣種は希少で、人間に見つかれば、ウルのように捕われ、あっとゆう間に亜人商人に渡ってしまう。報酬額もケタ外れらしい。
常に狙われている幻獣種にとっては、気休めでも"幻獣の楽園"とゆう場所にすがりたいのだろう。
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