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「つ、遂に……」
心の中の言葉が勝手に口から零れ出た。
そして、彼は高鳴る鼓動と共に一歩を踏み出す。
彼は足下を見ながら、自分の足が門の仕切りを越えることを確認すると顔を上げた。
目の前には何度も夢とパンフレットで見た校舎と風景が映る。
それを夢で無いことを確認すると、彼は両手の拳を握り締め、涙目になりながら言葉にならない喜びを噛み締めた。
さて、只今絶賛感激中の彼の名前は
フェイト・クライム
彼が往来の激しい門の所で立ち止まり、彼と同じ本日からLCアカデミーに入学する者達の邪魔になっているところから物語は始まる。
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