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「ちょ、これどうやったら取れるんだ?」
そう言ってケイトは力任せに脚を引っ張る。
少しずつだが氷にヒビが入る音が聞こえた。
実際は有り得ないことだが、ケイトの並外れた力を持ってこそ可能なことだった。
「おっ、いけそうだけど……やっぱり」
ケイトが前方を睨む。
氷の壁の向こうから、魔力が高まっていくのを感じる。
「待ってはくれないよな」
そう言った次の瞬間に現れたのは、
氷の弾丸
氷の槍
それらが無数に空に舞い、
氷の壁から伸びる円柱
が、十数本伸びており
地を走り氷
も、六つの軌道を持って走って来る。
「おいおい、洒落になんねぇな」
その言葉を合図の様に、ユーリの全ての魔法がケイトへと襲い掛かった。
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