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その日の後も、日常は続いた。
ユーリの周囲の同年代の子供らは、孤立している彼を気に喰わないのか虐めが始まった。
しかし、当時の彼にとっては何人集まろうが関係はなかった。
陰湿なものも直接的なもの関係は無い。
当事者はユーリに問答無用に叩き潰された。
虐めに加担していた者達は適当な理由をでっちあげ無理矢理ユーリを悪者にした。
ユーリも、言い訳するのも面倒なので反論もせず黙っていた。
言いたい奴は勝手に言わせておけば良い
潔いのか怠慢なのか……その態度は両親も困っていた。
しかし、その虐めは急に無くなった。
その変化も彼は時間の無駄遣いが無くなったぐらいにしか感じていなかった。
だから、自分に対する虐めが無くなった日にイノリが怪我をして帰ってきたことも、
両親が心配して何があったのか聞いたときに、
「別に何もありません」
と、答えたことも彼は知ることも無かった。
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