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『中…見てみようかしら…』
メールの受信ボックスを開こうとしたその時、次男が服の裾を引っ張った。
「お母さん。歯磨いたよ。保育園行かないの?」
「あ…あぁ…そ…そうね。どれどれ?お口チェックするからアーンして」
次男の呼び掛けに我に返り、慌てて携帯を置いた。
『馬鹿な事を…あの人に限って…』
自分にそう言い聞かせながら、次男を保育園へと送った。
帰宅してから、やり終えてない家事を済ませ一息ついた時、ふと夫の携帯が目に入った。
最近やたらと携帯を弄る夫の姿が頭に浮かぶ。
『少しだけ…』
夫の携帯を開き、メールの受信ボックスを開いた。
これが
悪夢の始まりだった。
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