幼い頃

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幼い頃

近所に、弘美ちゃんという子が住んでいました。 ラーメン屋さんの子で、色白でおかっぱ頭の可愛い子。 僕は、学校が終わると いつも野原で弘美ちゃんと遊ぶのです。 クローバーを摘んだり、たんぽぽの綿毛を飛ばしたり。 それは、僕にとって とても幸せな時間でした。 でも、あるとき。 弘美ちゃんは手紙を残して僕の前に姿を現さなくなりました。 またあそぼうね、と 書いてあったのですけれど。 僕は淋しかったのです。 でも幼い僕は、遊んでくれなくなった彼女を恨んでしまいました。
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