せんぱい…side箆花

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ガラガラガラ 「「失礼します…」」 なんか、 3年生の教室って 緊張するな… 「あ、来た来た!」 委員長らしき メガネをかけた人が 出てきた。 「じゃあ、君達は そこの席に座ってね!」 「はい。」 「分かりました。」 ガタッ 「おっ! 美人ちゃんじゃーん♪」 鼻筋の通った かっこいい先輩が いきなり話しかけてきた。 「は、はあ…」 どう反応しよう… 「ねぇ、俺の名前知ってる?」 「あ…すみません。 えっと、わかんないです。」 「そーだよねぇ…」 先輩は一瞬 悲しそうにしてから、 「俺、有賀 望夢(アリガノゾム) って言うんだ! よろしくね、箆花ちゃん!」 「あ、はい… え!?何で有賀先輩が 私の名前…」 「え? だって箆花ちゃん学校中で 可愛いって評判なんだよ?」 なにそれ… 絶対デマだ…! 「てか、俺のことは 《有賀先輩》じゃなくて ノゾム先輩って呼んでよ♪」
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