すきなひと…side箆花

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私がひそかに想いを寄せてる人、つまり九条 蓮(クジョウ レン)君は スポーツができて、勉強もできて、 おまけに顔までカッコいいものだから女子からの人気がスゴい。 「私、告白なんてできないよ…。なんで九条くんを好きになっちゃったんだろ…」 こんな平凡な人間が告白しようだなんて… 「もー、箆花!自信持って!」 そう言ってくれたものの、いまいち自信は持てない。 「…う、ん。」 すると急に舞ちゃんがハッっと何かにをひらめいた顔をした。 そして私にぎりぎり聞こえるか聞こえないかくらいの声量で ぶつぶつと何かを言っている。 「あ…もしかしたら…ら…って場合も…でも…~~」 「え?もう少し大きい声で…」 「わーっ!なんでもない、なんでもないよ!?」 …明らかに焦ってる。 んー、本当は聞きたいけど人に言いたくない事だってあるよね。 「そう?それならいいんだけど…」
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