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そんなある日。
ユキを紹介してくれた友達、景子(ケイコ)がジュースを飲みながら私に近付いてきた。
「ね~。ユキが菜摘と『もっと喋りたいのに相手にしてくれな~い!』って拗ねてたよ。」
ユキの物真似をしながら、景子はニヤニヤした顔。
「ちがっ…、私、タバコ駄目だし、それに輪の中に入りずらくてさ…」
そう言い終わらないまま、強引に私の腕を引っ張り、喫煙ルームの目の前へと連れて行かれた。
中には―――。
『こっちにおいでよ~』
と手招いでるユキと、3人の可愛い女の子達と他のグループのギャル男達。
灰皿には大量の吸殻。
う…
空気悪そう…
ユキとは会話したいけど、ここには入りたくない。
出入り口に立ってユキに向かって
『無理!入れない!』
と首をブンブン横に振った。
「ふ~ん。煙草苦手なんだ。
じゃあユキ、そっち行くね~」
煙草を消し、他の皆を残し、私がいる方へ出て来た。
扉を開けた途端に周りもヤニ臭くなって、気分が悪くなる。
「臭い…」
「ははっ!確かにね!じゃあ外の空気を吸いに行くわよ♪」
ユキと景子と私は新鮮な空気を求め学校の外へ。
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