盗賊×盗賊×探偵?

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「やっとついたー!」 長いごと電車の中で揺られていたエース達一行。その中でも一番、今まで電車に詰め込められことにストレスを感じていたクローバー。電車の中からいち早く降り両手を高々く上げて先ほどの言葉を叫んでいた。 ……あれから二日後、クローバー達は指輪の護衛で西の都バハロンに来ていた。 今夜の七時、このバハロンにあるこの国一番の美術館に王家の指輪が展示される。それを見たさに全国各地から沢山の人達が来ており、クローバーが今いる駅もいつも以上の混みようとなっていた。 「クローバー、少しは静かに出来ないか? 他の客人達の迷惑だ」 「ごめん――トランプ兄」 クローバーが降りた後すぐに出てきたトランプは、周りのことなんて関係なし叫んでいるクローバーに対して恥ずかしく思い、頭を押さえながらそのようなことを言った。 彼がここにいるということはつまり、見事エースの試験に合格したわけだ。 どうやって合格したのかは本人以外では試験をしたエースしかわからないこと。と言うよりも、試験をしたこと自体本人達以外は知らない。エースが誰にも話していないからだ。 「バハロンか~、何年ぶりに来るかしら」 「わ、私は初めてだよ」 「俺もだ」 そのトランプの後から立て続けにダイヤ――それからハート・シュウの順に出て来る。 先に言っておくが、シュウとハートの二人は今回の任務には参加しない――と言うよりも出来ない。エースが二人は実力がないから危ないという理由で参加させないからだ。では、何故二人は来ているのか?
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