2624人が本棚に入れています
本棚に追加
/229ページ
「まあまあ、伊藤さんの言うこともわかるよ。ゴメンね、勝手にこんな話して」
新井さんが、気を取り直したように、明るい声で話してきた。
そう言われると、こっちも申し訳なくなる。
「いいの。私こそ、ごめんなさい、勝手なこと言って」
「でもね!伊藤さんも全く無関係じゃないと思ったから話したんだ」
新井さんが、私の謝罪に被るように話を続ける。
「関係?私に?まさか……」
「倉田にさ、ちょっと言っといてほしいんだよね。いいかげんにしなってさ」
やっぱりね……と言うべきだろうか。
「いやよ。私、関係ないもの」
「そういわないでさ。女子で倉田がマトモに話すの伊藤さんだけじゃん。ね、お願い」
最初のコメントを投稿しよう!