鈍感

2/19
13255人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
いつものように鍵を開けて店に入る。 大抵一番乗りで、誰もいない店内を眺めるのが好きだった。 学生の頃から憧れて、ショーウィンドー越しによく見惚れていた。 今はその中で仕事をしている。 大変だけど、やりがいはある。 きっとこれが天職なんじゃないかと思う。 「おはよう。今日も早いね」 「店長おはようございます」 暫くして店長がやってきた。 いつもこっそり入ってきて声をかけるから、来るとわかっていても驚かされる。 .
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!