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面倒臭いと、俺は答えた。
犠牲から目を逸らして。
悲鳴に耳を塞いで。
悲劇を忘れて。
助けての叫びに背を向けた。
そして無様に後悔を繰り返す。
何故助けなかったのかと、後になって思うんだ。
力があるのになにもしない?違う。
“力があるから”何もできない。
人は、それを罪と呼ぶ。
それでも俺は答えよう。
「面倒臭い」と。
嗚呼、俺は喜んで罪人であり続けよう。
差し出された手を振り払って、変わることなく立ち止まることを選び続ける。
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