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ニャー。ニャー。
猫の鳴き声が響いているような閑静な街中に、ぽつんと1人の少年がたたずんでいる。
昼間から何故、一人で孤独でいるのだろうか。この時間と言ったら、子供は学校に行っている筈の時間なのだから。
ふと、一羽の鳥がバサバサッと音を立てて、彼の近くの木に止まった。
彼は、そちらに一瞥くれたがすぐにまた下を向いた。
彼は何処からか走ってきたのだろうかひどく息を切らし、そして何かとても大切な物を捨てた様な目をしていて、僕は思わず目を反らした。
でも、彼は眩しくて儚いきれいな光を放っていた。
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