彼女との出会い

6/6
前へ
/91ページ
次へ
そういえば仕事してたせいでここ3日ぐらい寝てないような気が…。 確かに仕事は嫌いだが、受けた仕事をやらないワケじゃない。 ただ、働きたくないだけだった。 何?だったら仕事しなきゃいいって? この法治国家でどうやって働かないで生きて行けってんだ! 誰か養ってくれるなら仕事なんかしないわいっ! そうこうしながらも容赦なく眠気が襲ってくる。 「あー、いかん、限界かも…」 ふと彼女を見ると布団から右手だけを出していた。 寝相悪いのかな? そんな事を考えながらも、不意にその右手を掴む。 ぎゅっと握り返された。 …そっか、寝てても、不安なのかな。 そんな事を考えながら、彼女の手を握ったままベッドの横に腰掛けて、オレも眠りについたのだった。
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

96人が本棚に入れています
本棚に追加