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レイア『夜天の書と私は姉妹のような存在で、どちらもが自分の主を探して旅をしています。
ですが、私と夜天の書には違いがあります。それは……
主を選ぶ基準です。』
遊衣「基準というと、魔力の量のこと?」
遊衣はレイアが言いたいことを察した。
レイア『はい、そうです……
私は、私を制御出来るだけの魔力量を持った人物にしか、従うつもりがなかったので、今まで数えるくらいの人にしかついたことがありません。
ですが、夜天の書はランダムに魔力量が高い人物を決めます。』
遊衣「ふむふむ」
遊衣はレイアが話すことを頷いきながら聞いた。
レイア『そして、私と夜天の書の最大の違いは……
使用方法です……』
レイアは話し続けた。
レイア『夜天の書の能力は、魔力蒐集と蒐集した魔法のコピーです。
他にも、予め使用可能な魔法もあり、使用方法を間違えれば……
世界の1つや2つ、滅ぼすことも出来ます』
遊衣はレイアの話に真剣な顔で納得していた。
遊衣「それは、あぶね~な……
でも、それは使用者によるから仕方ないのか~💦」
レイア『そうなりますね……
その為にも私がいます』
遊衣はレイアの真剣な声を聞き、レイアの方を向いた。
遊衣「え?じゃあ、レイアの能力は……」
レイア『気づいていると思いますが、私の能力は……
……封印です。
その名の通り封印とは、全ての物を封印する事ができます』
それを聞き、遊衣は期待しながら訊いてみた。
遊衣「じゃあ、レイアはかなり強いってことか⁉✨」
レイア『自分でも強いとは、思ったことはありませんが……
夜天に負ける気はありません』
と、強気に言うレイア。そこに、疑問を持った遊衣が言った。
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