1.始まり……

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レイア『夜天の書と私は姉妹のような存在で、どちらもが自分の主を探して旅をしています。 ですが、私と夜天の書には違いがあります。それは…… 主を選ぶ基準です。』 遊衣「基準というと、魔力の量のこと?」 遊衣はレイアが言いたいことを察した。 レイア『はい、そうです…… 私は、私を制御出来るだけの魔力量を持った人物にしか、従うつもりがなかったので、今まで数えるくらいの人にしかついたことがありません。 ですが、夜天の書はランダムに魔力量が高い人物を決めます。』 遊衣「ふむふむ」 遊衣はレイアが話すことを頷いきながら聞いた。 レイア『そして、私と夜天の書の最大の違いは…… 使用方法です……』 レイアは話し続けた。 レイア『夜天の書の能力は、魔力蒐集と蒐集した魔法のコピーです。 他にも、予め使用可能な魔法もあり、使用方法を間違えれば…… 世界の1つや2つ、滅ぼすことも出来ます』 遊衣はレイアの話に真剣な顔で納得していた。 遊衣「それは、あぶね~な…… でも、それは使用者によるから仕方ないのか~💦」 レイア『そうなりますね…… その為にも私がいます』 遊衣はレイアの真剣な声を聞き、レイアの方を向いた。 遊衣「え?じゃあ、レイアの能力は……」 レイア『気づいていると思いますが、私の能力は…… ……封印です。 その名の通り封印とは、全ての物を封印する事ができます』 それを聞き、遊衣は期待しながら訊いてみた。 遊衣「じゃあ、レイアはかなり強いってことか⁉✨」 レイア『自分でも強いとは、思ったことはありませんが…… 夜天に負ける気はありません』 と、強気に言うレイア。そこに、疑問を持った遊衣が言った。
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