purologue―始まり―

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俺は嫌気が指したんだ。 俺は何のために、誰のために何をすべきかわからなくて将来というものにビジョンが感じなかった。何も打ち込めるものがなくてただ一日を過ごす日々。 そんな時に出会ってしまったのが「ギャンブル」だった。 本来「娯楽」であるそれに、生きる手段、目的を重ねてしまった。 おかげで学業も生活も困難になり大学は中退。今は派遣でバイトをしながらギャンブル三昧。 最初の半年はボロクソで一カ月分の給料が、一週間で溶けてしまうものであったが、今では知識と勘でそこそこ勝てるようになってきた。 1つの要因は、雑誌や口コミの知識から。2つ目の要因は恐らく彼女の影響であろう。 俺が相変わらず負け続けている時に、彼女と出会ったのだ。俺が彼女と出会ったのは、とあるパチンコホールでの新台入替のときであった。 ちなみに新台入替とは、ホールがパチンコ、スロットに新しい台を導入することだ。
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