143人が本棚に入れています
本棚に追加
普段の仲良しロザンなら楽しそうな企画やけど、この状態やったらきついな。
さて、どうしようか。
「ちょっと、電話してくるわ」
俺は席をたつ。
「なんや、井本に電話かぁ」
「そや。
俺のハニーは酒好きでね、
暴れてないか心配やねん」
「大変やなぁ~」
笑いはするものの、
瞳は宇治原のいない寂しさを語っていた。
俺は入口抜けて外まで出てくる。
電話する相手は
履歴の一番に名を残す。
「もしもし、貴?」
『ああん、なんかようかぁ!?』
お姫様は、
もうかなり酔われてるようで…
「俺、今菅と飲んでるんよ」
『ああ?
…そうか、それで?』
貴の後ろからはザワザワと大勢の声が聞こえた。
「あいつら、
別れるかもやで」
『なっ!?』
「宇治原が結論を出したいって
言ってきたらしい。
なんの結論かは知らんけど」
『まさか、そんな…』
「と言うわけで、貴、宇治原に探りいれてや」
-
最初のコメントを投稿しよう!