【日常になる前に 1】

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****************************** 「恐怖の大王?ありえへんやろ」 夕方の教室。 俺と宇治原のふたりきり。 なぜ二人きりかと言うと、俺の補修の宿題が終わらんくて宇治原に手伝って貰っとった。 それはいつものこと。 この学校は超進学校で、俺なんかがついていける訳もなく。 頭のいい宇治原に頼りっぱなしの俺やった。 ただ、教えてくれるのはありがたいんやけど、頭のいい奴の考え方ってのは凡人にはついていけん。 と、言う訳で勉強するのもすぐ飽きちゃって、くだらない質問をいつも投げかける。 今日はこれやった。 「なぁ、恐怖の大王が降ってきたらどうする?」 最近、巷を騒がしてる話題。 そして返ってきた答えが 冒頭のあれ。 ま、宇治原ならそうゆうと 思っとったけど。 「それより、菅、 早くこの問題を…」 「え~、答えてくれんの? 俺のこと、嫌い?」 ん~っと、苦笑いで首を傾げる。 甘えるのは俺の得意技。 これをやれば、大概の奴は俺に優しくしてくれる。もちろん、宇治原も例外やなくて。 -

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