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6月
先月の映画鑑賞以来、
あれ?なんかこれ友達になれるﾌﾗｸﾞじゃね?と2人でも普通に喋ったり行動するようになっていった。
6月下旬。
｢げっ｣
昇降口を出た瞬間、我ながら低い声がでた。
｢ｵｯｻﾝかと思った｣
無礼な事をいう彼にﾂｯｺﾐを入れる余裕はない。
｢雨降ってる!!霧雨なんて卑怯!!音がしないから完全に油断してたー｣
｢傘持って来てないの?降水確率80とかだったよ｣
｢天気予報は見ないの。そして家を出る時に降ってなければ傘は持たない｣
｢ﾜｲﾙﾄﾞというか考えなしというかｱﾎだな｣
そういって彼は鞄から折り畳み傘を取り出した。
左手には傘立てから引っ張り出した傘があるのにである。頭にｸｴｽﾁｮﾝﾏｰｸを並べていると。
｢いや、鞄に入れっぱなしだったんだよ｣
｢あんたも大概ｱﾎじゃないか!!
でも、ありがとう!!ﾗｯｷｰ!!愛してるぅ!!!｣
｢調子良いやつ｣
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