ー始まりー

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若くして店主となった 幸野 海(コウノカイ)が経営している、 裏通りにある「お食事処 順風」は 海の幸や山の幸を使い作る料理は絶品で、有名人や政界の方もお忍びで来るほどである。 深夜一時 海がもう暖簾を下ろし明日の仕込みをしようとしていた時 (ガラガラ)店の戸が開いた お世辞にも綺麗とは言えない浮浪者のような老人が入って来た 海「いらっしゃいませ! お客人すいませんが、もう夜が遅いので 簡単なものしか出来ませんがよろしいでしょうか?」 老人「かまいませんよ。 こんな夜更けに来た わしの様な者にも食事をさせて貰えるんじゃから」 海「いえいえお客様は神様ですから。」 笑顔でそういうと 老人「お若いのに立派な心がけですな料理はおまかせします。」
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