ー依頼ー

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あの後シェラの治める国に来て 礼をしたいと言われたが、 船を待たせている為に 後ほど伺うと断りを入れたら シェラ「ならば此れを持っていて下さい。」 そう言うと爪に着けていた指輪を差し出す 海「此れは?」 その指輪は、 海の様に青く深い色をしている宝石に 台座には波模様のデザインが施されている シェラ「それは、この蒼海の海の魔力が、 固まって出来た結晶です。 一般には海結晶(カイケッショウ)と呼ばれていますが、 その海結晶の純度は100です。 もともとその石は船の底に貼り付けて 海の怪物に教われないようにする為の物ですが、 私の国『パラダイス・オーシャン』の 通行手形の役目も果たします。」 ダーナ「それにその石は海の魔力を蓄えています。 特にシェラ様が身に着けていた指輪は、 5000年以上海の魔力を 蓄えていた物ですので、 その指輪を付けて置けば 海中に居るのと同じ効果が得られます。」 つまり海属性の効果が 陸の上でも使えると云う事か 礼を言おうとした 時念話貝が歌いだす 海「すいません…もしもし如何しましたか?」 副船長「お忙しい中申し訳ありません。 いかにも難破したと思われる船が、 近付いて来て降りますが、 如何いたしましょうか?」 少しの間思考して 海「直ぐに信号を送り救援の準備と 万が一の場合は戦闘の準備をして待機しておいて下さい 直ぐに戻りますので…」 念話貝を切り二人に向き直り 海「申し訳ありません。慌ただしいですが、 急用が出来ましたので この辺で失礼させてもらいます。」 二人に断りをいれ直ぐに 足に力を入れ全力で船まで戻る その間僅か5秒 勢いが、在り過ぎて海面を飛び出し 甲板に着地した。
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