ー依頼ー

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船を横付けし碇をおとす そして風属性の『エア・リフト』を発動する。 海の体が宙に浮き そして相手の船の甲板に着地した。 何だが目立ってしまったが 海「申し訳ありませんが代表者にお話をしたいのですが…」 その言葉が聞こえたのか キャラコ(更紗)のジャケットにズボン、帽子を着けている 長身の女性が前に来た 女「あたしが、この船の船長レイラ・ブラックパールだ あんたは?」 海「此れはご丁寧に私はあの船の船長 幸野 海と申します。 因みに海が名で幸野がファミリーネームです。」 レイラ「そうかい…それで何のようだい?」 海「船を見る限り損傷具合は判りますが 負傷者や病人等が分かりませんので 確認をあと船員を全て甲板に集めてもいませんか?」 レイラ「何故だい?」 海「船は此処では直せませんので牽引して港に運びます。 そしてその間は貴方方は私の船の客人として持て成すつもりです。」 そう言うとレイラは船員を連れて甲板に戻ってきた。 ボコッ ボコッ ボココココココココココ 不意に海面から大量の気泡が沸き立つ 海「!『エア・リフト』貴方たちは私の船にいてください!」 海から巨大なモノが姿を現した。 海面から巨大な「竜」が 2頭顔を出していた。 その「竜」は目が無く 腹には無数の鍵爪が、生えている。 しばらくしてそれが間違いだと気付く 12個の目を持つ 巨大な烏賊とも蛸とも取れる 体が姿を現したからだ。 そう「クラーケン」である。 クラーケンは無差別に人を襲うことは無い 縄張りを荒らすか海を汚した者に襲い掛かる。 -クラーケン-Side あの商船の人間共、 我の縄張りに無断で侵入したばかりか、 よりにもよって海を血で汚すとは赦さんぞ 生きて陸地に帰れると思うなよ。 我が奴らを裁こうとした時、 ある船が事も在ろうに我を攻撃してきた。 我がそちらに気を取られている隙を突き 商船は逃亡したが、我は奴らの魔力を覚えている。 この場で逃がそうとも奴らを裁くは我ぞ! まずは我の邪魔をしたこの船には遭難してもらう。 マストを圧し折り、舵を壊そうとした時 魔海流が発生した。 我は驚愕した。 何故なら海属性を使う者の近くに誘導する 魔海流が発生するのは 海の神リヴァイロス様が降臨された場合のみ。 我も先程の船の後を追い魔海流に飛び込んだ。 -クラーケン- Side out
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