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女王「訴状は読ませてもらった。アノン公エリック。汝の訴えに変更はないか」
女王の声が謁見の間に響く
エリック「はい。女王陛下のご判断を仰ぎたく、参上いたしました。ご多忙のおり、御手を煩わしてしまい、申し訳のしようもございません」
女王はいくぶんそっけなく、「そのような儀礼はよい」とエリックに声をかけた
女王「さて、マリア公アントニオ・アントニウス。訴状によれば、汝には、人身売買、しかも神子の人身売買の容疑がかかっておるが、何か申し開きはあるか」
アントニオ「恐れながら陛下、私には、全く身に覚えのないことでございます。失礼ながら、これは私を失脚させる陰謀かと」
女王「陰謀とな。聖女王騎士団のエリック公が大神殿所属の貴公を陥れて何の得があろうか」
アントニオは少し躊躇った後、口を開いた
アントニオ「…継承権の問題がございます、陛下」
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