襲われないに越したことはない

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それから4日間は似たような日々が続いた 日中は農村や畑や森をひたすら歩き、日没前後にどこかの村や集落に泊めてもらう どこの村も似たようなものだったが、一度に沢山の旅人を受け入れる用意のない集落なんかだと、用意されていた天幕が張られて雑魚寝になったりもした 旅の仲間とも大分親しくなったが、気になるのは馬車の中身だった 馬車だけはあまり皆とうちとけない5人が常に近くで固めていて、誰が乗っているのか、誰も乗っていないのか、誰も乗っていないなら何故警護しているのか、いつの間にか皆の関心はそこに集中していた
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