過去との対話と過去からの逃亡

58/65
前へ
/371ページ
次へ
アルスも含めた皆の視線が痛い 俺は気付かないふりをして、ひたすら足元を見つめ続けた 女王「レッド」 レッド「…はっ」 女王「変わりないか」 レッド「お陰様を持ちまして」 女王「そろそろ都に腰を据えるつもりはないか」 レッド「…恐れながら…」 女王「…まあよい。ところで、今年の秋には私の在位10周年の大祭があることは知っておるか」 レッド「…存じております」 ならばよい、と女王が立ち上がる気配がした 女王「セイ殿と、ドーカス、ドルエン殿はこちらへ。今後の処遇について少し話し合おう。アルスには紹介状等用意するので、とりあえず控えの間で待機しててくれるか。レッド、そなたは、エリック公とこのまま退出して構わん。エリック公、ご足労であった」 俺は深々と礼をして、女王の退出を待った
/371ページ

最初のコメントを投稿しよう!

151人が本棚に入れています
本棚に追加