5人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
「なぁ、見ろよ美沙。こいつCだせ」
「あんたの方が低いでしょ」
美沙と呼ばれた少女は呆れながらこっちに来た。
「こいつも同じ大学目指してるんだぜ。ちなみに、美沙は何だったんだ?」
「……D」
「ぷっ、あはは。俺と同じかよ」
「な、なによ!悪いっ!?」
美沙はかぁーと赤面し、
2人はあーだこーだ言い合っている。
しばらくすると美沙ははっとして俺の方を見た。
「あ、ごめんなさい。私は美沙。美沙って呼んで。あなたの名前は?」
「隆二」
「あ・ん・た・に・は・聞・い・てない!」
「渚」
「渚か……うん。よろしく。お互い頑張りましょ」
「俺は隆二。よろしく」
「よろしく」
俺たちはこんな感じに出会った。
段々時が経つにつれて、俺たちは仲良くなり。
最初は予備校友達だったが、しだいに一緒に勉強したり息抜きに遊びに行ったりした。
最初のコメントを投稿しよう!