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悠遠
嫌われ者の僕は
高くなった蒼を見る
むせぶ涙も涸れてしまった
気高い君と反射する鱗粉
浮遊する美麗の下に
独りだけ残された僕
絡まりつくのは
劣等の糸屑
この醜い身体にも
いつか美しい羽が
生えるものだと
信じていました
いつか
いつか
大空を羽ばたくのだと
信じていました
瑠璃色の君
張り巡らして仕掛けた罠に
哀れな刑徒となりますように
拘禁の糸と
咀嚼の夢想
君の瞳に僕が映る・・
永遠
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