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十字架
赤い月を掲げた
闇色の夜
アタシの心の赴くままに
貴方に会いに行きましょう
そっと
金色のカーテンの影から
貴方を思い
涙するアタシを笑いますか?
アタシたちは共犯者
貴方だって愚かでしょう?
月明かりよりも静かに
忍び寄る
神聖な胸元の十字架は
今日は何処かに
隠してあるのね
サラサラの髪
長いまつげ
唇
横顔
首筋
無防備・・・
噛み付いて
貴方を
飲み干してしまおうか?
そうすれば悩む事もない
二人はやっとひとつになれる
そんなアタシの妄想
振り払う
言い聞かせたって無駄
どうしても
ここに足を向けてしまう
貴方に惹かれて来てしまう
愛情の上に佇む
贖罪の生贄
いとおし過ぎて
壊してしまいたい
めちゃくちゃにしてしまいたい
これは破壊欲?
支配欲?
それともただの食欲なの?
いいえ
いいえ
これが愛というものでしょう?
貴方を襲って良いですか?
貴方が欲しくて堪らない
永遠を生きてくれますか?
全てを捨てて
共に生きてくれますか?
Yesなら腕をまわして
アタシを招いて
そっと微笑んで
痛みはないわ
貴方の首筋に
最高の快楽をあげる・・
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