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部屋に入ると、まだ誰も来ていなかった。 一人ぽつんと座る。 しかし、あれだ最後に部屋に着くのも嫌だけど、一番最初なのも妙に気合いが入っているみたいで気恥ずかしいものだ。 そんなくすぐったい思いを抱えていると、すぐに席は埋まる。 あたしは前から3列目の窓際に座っていた。 部屋には長机が横に2列、縦に5列になるように並んでいて、20人程座れるようになっている。 会議室はさほど広くなく、机が並ぶとほぼいっぱいになって。 ふと横を見ると隣に座っているのは、肩までのふわふわパーマで、どこもかしこも女の子って感じの華奢な女の子。 本当にこんな子いるのねぇてくらいかわいらしい子だった。 しかし、キョロキョロするわけにもいかないから予想だけど、この部署は美形を集めているのかもしれない。 打ち付けの人と良い、この子と良い…。桁外れの美人さんだーーー。
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