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『入社おめでとうーーーーーー頑張って頂きたい。』

某大手量販店の入社式。広めの会場を貸し切りにしての式典には、目をキラキラさせた若者が集う。

真新しいスーツを着込んで、社会ずれしていない初々しさ。

あたしもこんな風に見えてんのかな…。

少なくとも初々しさはないような気がするけどね。

短大を卒業して、就職難の中、父親のこねで一応は大手企業に就職する事が出来た。

ラッキーだと思う。

こうやって父親の言う通りに人生進んで行くのかと思うと、多少の虚しさは感じなくもないが、それに反抗するような情熱はあたしにはないのだ。