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昨日の晶輝の様子から、自ずと察しがついた。
和珠は晶輝と衝突したのだ。
琥珀への想いのために……
真っ直ぐぶつかり合える二人の姿を、少し羨ましいと感じてしまう。
「何はなくとも私闘も私闘でしょ?陛下が仲裁したんだけど。やっぱり立場が立場じゃない。今、和珠ってば謹慎中なのよ。まぁ三日間だけど」
「謹慎ですか!?」
思わず声を張り上げた私に、芬皖は煙管の先を突き付ける。
「真珠!アタシの代わりに叱ってやってくれない?今すぐ喝入れてやりたいんだけど。謹慎中は身内しか会えないでしょ!」
「……解りました」
大きな溜息と共に、私は了承する。
「『らしくないのよ、馬鹿』って、伝えてくれない?」
言葉とは裏腹に優しく微笑む芬皖の顔は、和珠に、というよりも私に言っているようで。
――総て見透かされているような、そんな気がした――
「芬皖、ありがとうございます」
そうだ。
内側に閉じこもる私等、私らしく無い。
立ち上がる私に、芬皖が笑いかける。
「あら、真珠が礼を言うなんて、明日は雨ね」
「いいえ、嵐が来ますよ」
別れ際の軽口に、心が暖まった気がした。
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