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机に積み上げられた書簡の山を見上げながら、何故、このような暴挙を止められなかったのかと悔やんだ。
「……ごめんな、さい。でも、どうしても、これだけは、やらないと」
尚も立ち上がり椅子へと戻ろうとする琥珀の掌が、私の胸元にかかった。
「!?」
熱に浮かされ、零れる吐息が思わず抱き寄せた腕の中で爆ぜた。
「ッ/////……」
寝衣の襟から覗く白い肌から、目が離せない。
「……いけません!/////御身体に障ります!さぁ、後宮までお連れしましょう」
――早く離れなければ!
血潮が波打ち、速まる動悸が本能を煽っていく。
理性を律するように、琥珀の掌を外そうとした刹那。
「……嫌ッ!…まだ、終わって無い!」
琥珀の腕に力が入り、私の顔を引き寄せた。
視線がぶつかる。
「///陛下ッ!?」
「ちゃんと、出来るわ!子供扱いなんてしないでッ!!」
濡れた瞳が。
揺れる黒髪が。
漏れた吐息が。
今、この腕の中にある――!!
「……そう、仰られるからには……」
琥珀の身体を強く抱き締める。
「……御自分が大人の女性であるという、自覚はありますよね?」
「……真珠////!?」
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