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―――
長い夜が明けて、眩しい朝日が昇る。
微熱を押して朝儀に出席した琥珀の顔が、曇っている。
向けた視線を逸らされる様に、否応なしに昨晩の出来事が呼び覚まされた。
乱暴な告白だった。
でも、それでも。
この想いを伝えたことを悔やんで等いない……
―
「……陛下!」
滞り無く朝儀を終えて退出しようとする琥珀を呼び止める。
皆の退出を見計らうと。
顔を赤らめ、俯く琥珀の元へ跪(ヒザマズ)き、その白い手に優しく口づけた。
「/////!?」
「昨晩の件、御許しを頂こうとは思いません。陛下を御慕いする気持ちに偽りはございませんから……」
琥珀の顔を見上げて微笑む。
「……どうぞ御覚悟を決めてくださいね、我が君」
「真珠ッ/////!?」」
貴女を振り向かせてみせましょう、きっと……
動揺する琥珀の手を取り、共に退出した目の前に絽久が驚愕の表情を浮かべる。
「御引き止めして申し訳ございません。行ってらっしゃいませ」
恭しく頭を垂れる。
もう、迷わない。
絽久に不敵に微笑んで見せた。
宣戦布告。
――存分に戦いましょう……愛する人を得るために。
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