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体は相変わらず疲れてたが、シカを取れたことが嬉しかった。
家族で狩りをしたり、野営したりしたことはいっぱいあった。
お母さんには弓矢を教えて貰い、お父さんには戦闘術を教えて貰ったり、狩りの仕方や跡の読み方を教えて貰った。
だけど、自分1人で狩りをしたのは初めてだ。
リンはシカの前足を一本とり、森に感謝し、獲物を与えてくれた精霊に捧げた。
お腹がペコペコだったリンは、生で内臓を飲み込んだ。
血が滑りをよくして食べやすい。
やっぱり生臭くもあったが、不味くはなかった。
皮を剥ぎ、肉をあぶった。
ジュウジュウ音をたてて油が落ちる。
焼きあがったら、すぐにかぶりついた。
小さいシカなので、食べる場所は少ないが美味しい。
腹の肉などは保存食として、いぶして乾燥させた。
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