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駅から電車に乗り、有名な交通事故スポットへと歩いていく。
この事故スポットは公園に近く、よく遊んでいた子供が飛び出して轢かれる事が多いのだが…実は最近起こった交通事故では高校生が轢かれたらしい。
なんでも、轢かれそうになった小さな女の子を助ける為に飛び出して事故を起こしたというのだからカッコいい。出来れば自分もそんな感じにカッコよくなりたいものだ。
…と、気付けば商店街を通り抜けて公園が見えてきた。
公園内に人は居らず、今は車も通っていない為にただ静けさが漂って…
…そこに、一人の女性が歩いてやってきた。なにやらブツブツと独り言を呟いてこちらに向かってくる。
お、恐ろしい!
「………そこのアナタ」
「ひっ!」
急に声をかけられた。
そりゃぁ情けない声も上げるさ
「(ブツブツ)……アナタ、高校を卒業していない…わね?」
「は、はい…」
ブツブツ独り言を言いながら話しかけられたのは初めてだよ!
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